hyCalendar は,Windows標準「メモ帳」などと同様, ファイルを開く→編集する→保存して閉じる,というモデルを採用しています. このため,hyCalendar.exe が単体で起動された場合, ファイルを新規作成するとみなし,空のカレンダーを用意します.
他のいくつかのカレンダー・スケジュール管理ツールは, 内部的に決められた特定のファイルにデータを保存するようになっており, 実行ファイルを起動すると必ずそのデータが自動で読まれるようになっています. こちらのタイプのツールしか使っておられなかった方はご注意ください.
単一のファイルを開く/保存するようにしたい場合は, メニュー[オプション]-[設定]から表示される 設定ダイアログで,[システム]タブにある「ファイルを自動的に保存する」項目に チェックを付けてください. これで,「既に開いているファイルに対する編集であればそれに上書きする」ように なります.新規作成の場合,終了時に「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます.
「既に開いているファイルに対する編集であれば」という条件がここで問題となりますが, これは次の特定のファイルを起動時に開くには?をご覧ください. こちらの設定と組み合わせると, 「特定のファイルを起動時に開く→終了時に自動保存」という形にすることができます.
起動時に特定のファイルを自動で開く機能は, hyCalendar 本体には付いていません. 基本的には,カレンダーファイル(.cal)に hyCalendar を関連付けて使用してください.
Windows Vista では,管理者権限で起動しないと 拡張子の関連付けに失敗するようです(Vista RC1での確認).
関連付けの拡張子を変更したくない場合は, 次のような手順で,特定のファイルを起動時に開く 「ショートカット」を作成することを推奨しています.
その他のランチャーソフトなどから hyCalendar を実行する場合には, 以下の手順で行っているのと同様にリンク先を設定するか, 実行ファイルへの引数としてファイル名を与えるよう, ソフトの設定を行ってください.
フォント設定によっては,日本語の表示がおかしくなる場合があります. 縦書きフォント,欧文フォント,コントロールパネルでの[地域と言語のオプション]の設定の影響を 受けている可能性がありますので,確認してみてください.
Windows では,日本語フォントを縦書きで出力する際に使用する 「縦書き用フォント」と呼ばれるものがあります. これらは,日本語の文字列だけが左側に倒れた(左側に漢字の上側が来る)形に なっているフォントです.
Windows では,これらのフォントには,名前の先頭に "@"
が付加されています.
日本語の漢字がおかしい!という場合には,設定したフォント名の先頭と,
表示の凡例をよく確認してください.
フォントの中には, 日本での使用を想定していないフォントも存在します. たとえば,アルファベットを筆記体風に記述したフォントなどです.
このようなフォントで日本語を表示しようとすると, "?" あるいは謎の記号や得体の知れないゴミのようなものが 出力されるといった問題が生じることがあります.
フォント設定ダイアログには, 「文字セット」という項目があります (Windows XP ではダイアログの中央下部). ここで「日本語」が選べないフォントは, 日本語を正しく表示できません.
ただし,日付の数字,ハイパーリンク対象文字列(URL)記述では, 通常,日本語を使いませんから, 欧文フォントなどを設定しても 問題が起こることはありません. 適切に使い分けてください.
hyCalendarは,初回起動時,システム標準のフォントを使おうとするため, コントロールパネルの[地域と言語のオプション]で日本語以外を選択している場合, 日本語の文字セットを使用しないので,文字化けが起こるようです. 個別にフォントを設定するか,言語として日本語を選択してください.
0.8.x まで,拡大率の設定方法は,100%をウィンドウサイズとして, パーセントで縦横の拡大率を指定する方法でした. これに対し,0.9から,1画面に表示する週の数,日数を用いて指定するようになりました. この指定方法は互換性がないことから, 0.8以前のバージョンで設定された拡大率の情報は, 0.9に移行する際には引き継ぐことができません.
従来の拡大機能をご利用されていた方にはご迷惑をおかけいたしますが, 何卒ご理解ください.
hyCalendar が生成するファイル(拡張子 .cal)の実体は, 改ページコードで区切られた形式のテキストファイルです. ですので,テキストエディタで普通にファイルを開いて,中身を取り出すことも可能です. ファイル形式についての情報は,配布アーカイブに 同梱されている hyCalendar.chm にも含まれていますので, スクリプトなどから操作したい場合には参考にしてください.