written by てぃる
更新日: 2004年5月15日
(5月5日) とりあえず公開
(5月10日)アイスティーの話が増えました.
(5月15日)桜の花の塩漬けの話が増えました.
紅茶の味に関する評価は,味の好み,嗅覚の鋭さ,体調などの 多くの変数に依存して決まります. ここで高い評価を与えたものが,他の方にとって 良い評価となるという理由はまったくありませんので, ご注意ください.
桜の花びらを混ぜたさくらティー. せっかく買ったからには,ということで遊んでみました. フレーバーティーはベースの香りが強いせいで アレンジしにくいという直観的評価はありますが, それは本当だろうか,という実験的検証を行っています.
ぶっちゃけた話, 甘い香りに良く合うミルクティーが一番美味しいと思います. その次はストレートでしょうか. これからの季節は,水出しアイスティーもお勧めです.
テイエ「サクラ ヴェール」および緑碧茶園「桜ほうじ茶」 は桜の葉ベースの緑茶,ほうじ茶です. 紅茶が苦手な人はこちらを試してみてはいかがでしょう.
また,えいこく屋というお店が,桜の花びら入りの紅茶を 販売しているそうです.近所では見たことがないので,残念ながら未確認です.
今回準備した材料は次の通りです.
購入時の袋のままだと使いにくいので, さくらティーは,缶に移してしまうことにします. とりあえず余っていたレピシエの50g缶を使っています.
レピシエのフレーバーティーである「さくらんぼ」などと香りを比べると かなり甘い感じが強い印象です.さすがに花がベースだけのことはあります.
いわゆる標準状態です. 甘い香りがするので,個人的には,夜寝る前に飲むのにいいかな?と思いますが, 食事にも合わないことはないようです.
個人的には浸出時間は3分くらいで飲んでいます. 単純に色だけでは判断できませんが, 次の写真では,真ん中くらいの濃さが一番美味しいと思います.
レモンティーは本来,レモンの香りを楽しむものなので, 「桜の紅茶を美味しく飲む」という観点からは若干外れていますが, 味がどうなるのか気になったので,とりあえずレモンを1回くぐらせてみました. 果汁だけでも良かったのですが,今回はレモンのスライスを浮かべる方式です. このためにわざわざ防カビ剤を使っていない国産レモンを買ってみました.
結果ですが,ちょっとレモンを入れただけでも, 匂いを嗅いでみるとレモンの香りのほうが桜よりも強く感じられました. しかし,口に含んでみると桜の香りのほうが強いので, 不思議な感じの紅茶になります. あまり漬けていると,レモンの香りで桜の香りが完全に消えてしまいますから, 試してみたい人はご注意を.
紅茶に砂糖を入れるのは考えないこととして,蜂蜜を入れてみました. 少量ならば味をそれほど変えないので, 甘いのが好きな人にはこちらのほうが受けるかな,と思います.
余談ですが,蜂蜜は牛乳と違って,紅茶の渋みを軽減してはくれません. 渋くなった紅茶に淹れても不味いだけです.
レモンティーに蜂蜜を入れてみました. こうなると,いわゆるホットレモンに紅茶が少し入ったような感じで, 何が主役なんだか分からなくなってきます. レモンティーを作る場合にレモンを入れすぎて 酸っぱくなってしまった場合には, 蜂蜜を入れて味を調えたほうが良いと思います,
素直にミルクティーです (今回は普通の濃さの紅茶に少しだけミルクを入れるタイプです). 甘い香りがミルクと意外とマッチして, 落ち着いた感じがします. 桜の花は,フルーツの持つ酸味のような 香りがしないせいかもしれません.
個人的には,ミルクティーが一番だと思っています.
味も甘いほうが良いという場合は, 少し蜂蜜を入れても良いかもしれませんが, 元々香りが甘いので,あまり蜂蜜を入れるまでもないようです.
味が変化するまで入れるのであれば, 素直に「はちみつミルク」だけで良いように思います.
香港珈琲とは,紅茶とコーヒーを混ぜて作る飲み物です. いちおうロイヤルミルクティーとコーヒーを混ぜる 作り方などはネットで検索すると見つかったりしますが, 今回は手抜きをして,わりと即席に作ります.
ティーバッグとコーヒーのドリップをそれぞれ淹れます.
3分くらい経過したところで(渋くなる前に) ティーバッグを取り出して, 少しミルクを足してから,コーヒーと混ぜてみます.
普通のミルクティーよりコーヒーが入った分 黒いような感じの怪しい飲み物になります.
味を端的に言うなら, 後味に少しだけ紅茶の香りがする不思議なコーヒーです. 単に桜の香りだけを楽しむなら紅茶のままのほうが当然いいので, あまり期待するのもおかしいですが, たまに風味を変えてみたい人はどうぞ. コーヒーが苦手な人,あるいは紅茶が苦手な人, どちらのタイプの人でも飲めるのかどうかは謎です.
正統派なアイスティーは,熱い紅茶を氷の山に注いで作ります. しかし,それは氷を準備するのが大変なので, 水から出してしまえーというアイスティーの作り方のほうが 個人的には好きです.
作り方は簡単で,お茶の葉に適量の水を注いで 6〜8時間ほど常温で放置するだけです.
紅茶の葉が細かいものなど,いくつかの種類では 渋みが出るほうが早くて駄目なようですが, さくらティーや,さくらんぼ,アールグレイなど, フレーバーティーはたいていうまく作れるようです. わりとさっぱりした味になります.
だいたい下のようになったら,もう茶葉を取り出しても大丈夫です. お茶の葉が動かない都合上,下側に濃い茶液が溜まっているので, 注いでみると,平均的な濃さになります. このあたりは茶葉の性質と量に依存するので,実験してみてください.
水出しアイスティーは,日持ちがしないので注意してください. 作ってから1日くらいの間に飲みましょう. 私の場合,だいたい夜寝る前にセットして,朝冷蔵庫に入れて, 夕方〜寝る前に飲む,というくらいのペースにしています.
最後に,桜の花の塩漬けを浮かべてみました. (さくらティーは,これと,もう1杯のミルクティーで 最後となりました -- 45g で2週間というのは (私にとっては)妥当なペースではあります)
風味は面白いのですが,何しろ塩分がかなり効いてしまうので あまり紅茶という感じはせず, むしろ梅昆布茶などに近い感じになります. そのため,かなり好みは分かれると思います. 緑茶ベースの桜のお茶でやったほうが美味しいかもしれません.
明らかにミルクティー,ストレートが好印象です. もうすぐ夏なので,アイスティーにするのもいいでしょう.
レモンティー,香港珈琲は,悪くはありませんでしたが, わざわざ作ってまで飲む,というコストに対して 効果が小さいように思います.
蜂蜜は,ミルクを入れてしまうと既に十分甘いかな, という印象があるのであまり入れません. ストレートになら,少しだけ入れるのもアリだと思います. このあたりは,だいぶ好みが反映されそうです.
今回は砂糖をまったく使っていません. たまに「砂糖を入れないと紅茶を飲めない」という方がいらっしゃいますが, その中には,単にティーバッグでの浸出が長すぎるとかいったことが原因で 「紅茶は渋いものだ」という間違ったイメージを 持っている人も多いように思います. というわけで,砂糖なしで美味しい紅茶を 飲む機会を逃さないでほしいなーと思うこの頃です.