The Lord of the Rings プレイについての注意点など

                                                      てぃる tail@oucc.org
                                                         create 2003.08.15
                                                         update 2005.08.04

この情報は，大阪大学RPG研究会(http://www.trpg.net/circle/handai/)での
2003年６月〜７月に渡るキャンペーンで遊んだ結果を元に記述しています．
At your own risk で，参考にしてください．



・戦争ではすべて Siegecraft で判定するので，個人の戦闘力はほとんど関係ない．

・レベルが 6 くらいになると，戦闘系キャラクターは，武器スキルを 12 （最大）
  まで成長させ，かつ何らかの武器に専門化している可能性が高い．技能における
  戦闘力だけなら，どのキャラクターも簡単にナズグルなどの上級モンスターと渡
  り合えるようになる．

・戦闘では，Intimidate に耐えられるかどうか，呪文による攻撃に耐えられるかど
  うかというのが大きな影響を与える．低レベルのキャラクターは，成長を技能に
  偏らせすぎて，Willpower が伸びていない（呪文に抵抗できない）可能性が高く，
  この結果，魔法の効果などで一瞬で戦況が逆転する可能性がある．

・序盤は，Intimidate がやや強力すぎる感がある．Resist Fear による耐性がない
  キャラクターに対して Evoke Fear の呪文などを使うと， Willpower が低いので，
  抵抗時に Disastrous Failure （戦闘続行不能）になりやすい．

・飛び道具は命中しやすく，接近戦闘での使用を許可すると，かなりの連続攻撃が
  可能になる．威力は低いが，技能が高いと Extraordinary Success による最大
  ダメージが連続で発生する，という形になる．

・「ラウンドの最初で行動を宣言」は運用が難しい．また，攻撃の達成値を決める
  前に防御か回避を宣言する必要があるので，防御はできそうもない攻撃を耐えて
  攻撃に専念するといった選択肢は選べない．

・上記の問題に対して，「各行動順のときに行動を宣言する」ハウスルールが考え
  られる．このとき，先に４連続攻撃などをするキャラクターが現れることになる
  ので，防御側は「これは追加行動 (-5ペナルティ)分で防御」などと宣言できるよ
  うにしておくことで，行動を温存できるようにしておく必要があるかもしれない．
  （どうしても，攻撃を連続で行われると防御側は攻撃ができなくなってしまうので，
  不公平が起きないように考慮が必要だと思われる）

・Bane-spell など，攻撃技能に修正が入るものについて，防御に対して修正が入る
  か不明瞭だが，入るとしておいたほうが安全（でないと，攻撃力だけが上がって
  しまう）．

・多人数戦闘のときは，強いキャラクターなら圧倒的に勝利する可能性が高い．た
  だし，囲まれると，追加防御行動の -5 ペナルティが出てくるので攻撃がかわし
  きれなくなり，Health の削りあいになる．

・このゲームでは，回避力の上昇には限りがあるので，鎧や盾は非常に重要．
  「身軽さを生かす」タイプのキャラクターでも，必ず鎧を身に着けるよう
  アドバイスすべき．

・Sweep(2 行動分) は，3 体狙えない場合は，２体を別々に攻撃したほうが有効
  （何かルールを読み落としているかもしれない）．

・Edge は成長が安価なので，Strong-willed や Tireless，Resolute などのほうが，
  単純に Reaction を伸ばすよりも得だったりする（種族にも依存するが）．

・交渉系技能は，GMの方針によってはほとんど使われない．

・Inspire, Intimidate は使いどころが難しい．技能が低いキャラクターのプレイ
  ヤーが，すばらしいロールプレイをした場合など，何か考える必要がありそう．

・種族の能力は忘れられやすい．リストとして手元に置いておいても忘れそうになる．

・Renown は，有名な敵と戦って倒すと，一気に上がる．

・魔法の威力は Bearing で上がる．魔法を使う者にとって，Bearing は，Vitality
  同様，値が直接影響するので重要．

・魔法使いは Stamina で魔法の発動判定を行うので，Vitality を高くする．
  実際，魔術師のほうが，戦士より Stamina が高くなる可能性が高い．

・魔法使いで，飛び道具を使う人は Nimbleness あるいは Ranged Combat が重要．

・呪文の＜集中＞の維持するのに必要な Wits 判定 15 はまず成功しない．

・上記のことから，Wits が軽視される場合があるが，実際には，Wizard に昇格す
  るために Wits の値が必要なので，長く遊ぶ場合は注意が必要．

・魔法の状態（修得からの経過時間，２回の Superior Success）をトラッキングで
  きないとダメなので，キャンペーンの場合は書き込み用の別シートを準備してお
  きたい．

・Warrior's Heart，Tireless などを限界まで取ると，それなりに連続で魔法を使
  える．

・魔術師だからといって，Wisdom を使うタイミングはそれほど多くない．

・攻撃魔法に対してアーマーが有効かどうか不明だが，一般に，有効としたほうが
  安全．

・支援系魔法は非常に強力．Bane-spell, Victory-spell を事前にかけるだけで，
  戦闘のバランスが大きく変化する．

・「１分間以内に唱えた魔法」のカウントは面倒．非戦闘時に，１分の準備時間の
  呪文をかけるときなど，間違いやすい．効果が発動中の呪文の個数のカウントと，
  両方が必要になるので，時間軸を書いて，「唱えた」場所と持続時間をマークし
  ていく必要がある．