hyCalendar 既知の問題

原因が特定されていない問題

印刷時,日曜日の日付だけが描画されない

バージョン 1.2.0 での印刷時に,日曜日の日付だけが描画されない (日付の数字だけが抜け落ちてしまう)という問題の報告を受け取っています.

作者が使用しているプリンタ環境では問題が再現しておらず, プリンタドライバの色表現やオプション設定等によって生じる現象なのか, 特定のパラメータを持つプリンタに対してのみ失敗するのか,といった手がかりすらまったくない状態です. もし,この問題に遭遇されて,何かお気づきの点がありましたら,ご連絡ください.

対応予定のない問題

以下は,実装の都合などから発生しているもので,不具合としては扱っていません. 他の機能の実装において必要とならない限り,修正されることはありません.

URL の途中に別の URL とみなせる文字列があるとき, 2つの URL を認識する.

http://xxxx/file://xxxのように 2つのURLとみなされる文字列が連結されているときは, http://xxxx/file://xxxfile://xxxという 2つのURLが記入されているとして判断します. 途中で自動で区切ったり,後ろに続くほうを無視したりしません.

フォントダイアログでの文字色の変更が反映されないことがある.

オプション設定ダイアログにおいて各フォントの設定を行うために, Windows が提供する標準のフォントダイアログを使用しています. このダイアログではフォントの色を選ぶことができますが, 後述するような操作で色の変更を行ったときは, 色の変更結果がプレビュー表示には正しく表示されるようですが, OKボタンを押しても反映されないという問題が起きます.

問題となる操作は,「色の候補をリストから選ぶときに, 色のボックス自身をクリックして候補リストを閉じる」です. その他の操作による色の選択,たとえば, 対象の色名をクリックして選択したとき, タブキーでフォーカスを合わせてカーソルキーだけで色名を選択したとき, には色が正しく反映されます.

上記の問題は,Windows XP SP2 で発生を確認しています. ユーザによってどのように色を選択しているかによって 遭遇のしやすさが異なりますが, hyCalendar 側では対処できない問題ですので, 色の変更時には操作方法にご注意くださるよう,お願いいたします.

ウィンドウメッセージを扱う常駐ツールと干渉して,ポップアップの表示がおかしくなる.

YzShadow は,ウィンドウに影を付けるツールですが, ウィンドウメッセージの扱いの都合からか, 日付ハイパーリンクのポップアップが連続して点滅するなど, 表示がおかしくなる場合があります.

今回,YzShadow で問題が発覚しましたが, 同様のツールでも問題が生じる可能性があります.

Windows XP ビジュアルスタイル変更時に描画がおかしくなる.

一部,ツールバーやポップアップウィンドウに使用している Windows 標準コンポーネントの問題から, ビジュアルスタイル変更時に,スタイルによっては 画面表示がおかしくなる場合があります. この場合,hyCalendar を再起動してください.

現時点では,ビジュアルスタイル変更後, ヒントウィンドウの中身が表示されなくなるなどの 症状を確認しています. 一部のコンポーネントが, この種の Windows の機能と相性が悪いためのようで, 画面設定等を変える場合には できるだけ hyCalendar を終了していただく, あるいは(エラーが起きても大丈夫なように) ファイルをきちんと保存していただくよう,お願いいたします.

Adobe Acrobat に出力した高解像度 PDF では,期間予定の描画が遅くなる.

解像度3600dpiなどの高い値に設定した PDF への印刷を行うと, 生成された PDF の期間予定部分の表示が遅くなる場合があります.

これは,点線や破線の表示を,細い直線を多数描画することで実現しているためで, 解像度が高くなるに従って多数の直線が必要となることに由来します.

期間予定の文字列は日付の境界で切られる.

期間予定の文字列が長くなると, 日付の境界で切られるようになっています. これは,土曜日から始まる予定が表示できる限界に合わせているためです. 切られる前の全体の文字列は,ポップアップ時のみ表示されるようになりました.

起動中に日付が変化した場合,再描画されるまで「現在日」カーソル位置の 見た目は変化しない.

起動中に日付が変化した場合,「現在の日へ移動」などの機能は 正常に機能しますが,表示は,再描画されるまで (タブ切り替えなどで一度隠れてから再度現れるまで)は変化しません.

同様に,起動中に日付(月)が変わった場合に, タブが自動で追加されることはありません.

フリーメモ欄のテキストは,必ず最後に改行が付加される.

ファイルを読み込んだ直後,フリーメモ欄のテキストは, 必ず最後に改行が付加された状態(改行後,文字列のない行で終了している状態) になります. これは,ファイルを行指向で保存している都合により発生するものです.

古いバージョンからの移行時の注意

0.8 以前のバージョンから移行する時の注意

0.9.0 より,表示縮尺(拡大率)の設定方法が変更されたことに伴って, 表示縮尺(拡大率)の設定は引き継がれません.

日付の「短い形式」が "yyyy/MM/dd" 以外の環境で,0.7 から移行される方へのご注意

0.8 から,ロケール情報に依存しない形での日付処理に移行しました. 具体的には,日付区切りが "/" に固定され, 日付がファイルに保存されるときの形式も "yyyy/MM/dd" に固定されます. "yyyy-mm-dd" や和暦表示など,異なる環境下でご利用になっていた方 (holiday.txtの読み込み時にエラーが発生していた方)は, 次の手順で,ファイルを "yyyy/MM/dd" 形式でファイルを保存してから バージョンをアップデートしていただけるようお願いいたします.