netail.net
自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2002-10-28 古い日記からの変換データ ▲
_ 論文 ▲
OOPSLA 2002, Workshop on Tools for AOSD からもう2本読む.
Katharina Mehner, Awais Rashid:``Towards a standard interface for runtime inspection in AOP environments''
Java Platform Debugger Architecture (JPDA) のような実行時情報を取得するための標準インタフェースをアスペクト指向プログラムに対しても定義できないか,というもの.Join Point なんかを使って引っ掛ければいけそうであるが,そもそもアスペクト指向っていうのはパラダイムであってJVM など特定の実行環境が想定できない.C++ のようなネイティブコンパイルするタイプの言語のことは想定してないのかな? Windows.NET の CLR で OK だね,とか言われそうだが :-)
Mark C. Chu-Carroll: ``Supporting Aspects in Program Storage''こちらはソースコードをファイル単位ではなく,それより小さい「フラグメント」の集合として捉えましょう,という提案の話.これ自体は前からあるものだけど,このような構成管理ツールのひとつに,アスペクト指向などで言われているmulti-dimensional な構成管理を導入してみよう,というものらしい.概要だけ述べてあって具体例がないので,あまり理解できていないが,ソースコードの取り扱い単位をファイルから解放したい,という意見には部分的に賛成なので,この辺の研究はがんばってほしいところだ.
_ 埋め込みIC ▲
「体内埋め込みIC,規制を逃れてついに発売」http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/USIT/20021027/1/なんてニュースを読んでると,だんだん現実がSFの世界に近づいてきた印象がある.しかし,記事にも書かれてるけど,本当に体に埋め込んでまで使う道具の価値はあるんだろうか…….個人的には通信機器くらいまでに高機能なら面白いなぁとは思うが :-)
_ Eclipse ▲
plug-in のプロトタイプを書き始める.どうやってテストするのだろうと思ってEclipse.org の Your First Plug-in の記事を読んでみると,Run -> Run As -> Runtime workbench で実験用ワークベンチを立ち上げるらしい.高コストだがやむを得ないか.
_ 論文 ▲
OOPSLA 2002, Workshop on Tools for AOSD の論文がダウンロード可能になっていたので,こっちもいくつか見てみることにする.
Joao Cachopo, Antonio Menezes Leitao, and Antonio Rito-Silva: ``The Tyranny of the File Decomposition''どんなツールでもファイルという単位が基本になっているが,ビューとして開発者がコードを見るときには,ファイル内のレイアウトに縛られずに意味のあるコード単位で開発者に提供すべきだ,という論文.アスペクトを使うとどうしても複数のファイルに分散していく傾向があるので,たしかにこの主張には一理ある.……実装によるけど.
_ 論文 ▲
とりあえず面白そうな論文をいくつか見つけたので読んでみる.
Stefan Hanenberg, Rainer Unland: ``Grouping Objects using Aspect-Oriented Adapters''アスペクト指向で Adapter を実現してみようという話.introduction (アスペクトによるクラスへのメソッド追加) を濫用すると構造が汚くなってしまい,またアスペクトによって変化した部分と変化してない部分とを区別できないので困るよね~という言い分で,Adapter を introduction のかわりに使って,しかも Adapter まわりの実装にはアスペクトを使う,らしい.Reflection API 使ってる時点でちょっといけてない気がするが,汎用的な Adapter 実装しようとするとやむをえないところか.
参考文献に入っていた K. Lieberherr, D. Lorenz, M. Mezini:``Programming with Aspectual Components'' などが応用可能な部分として挙げられていたので,そっちも見てみることにする.
検索してみたら,Lieberherr のページも発見.http://www.ccs.neu.edu/home/lieber/AOP.html
LieberherrってAspectual Collaboration のときに見た名前だから,たぶんこれも似たようなものなのだろうか…….
_ OutlookExpress ▲
「メールを表示せずに消すにはどうしたらいいの?」と聞かれた.手元の Outlook Express で実行してみると,なんとメールを選んだ瞬間に表示してしまう.オプションも,それらしいものはない.「プレビューの際に自動ダウンロード」とかいうオプションは,まだ本体がダウンロードされていないメッセージにしか効かないようだ(当然か).
私が普段使っている Al-Mail は選ばない限りメールを開かないので,この挙動はどうかと思うのだが…….ここで「OutlookExpress腐ってる~」と叫んでも解決にならないので,[編集]-[検索]-[メッセージ]で,メールの検索結果一覧ウィンドウからならメールを開かずに消せることだけは確認して,それを教えた.
もし検索結果一覧で選んだメールが勝手にプレビューされるようだったら,本当に腐ってると言ったかも :-)ちゃんと方法が見つかってよかったよかった.
2004-10-28 古い日記からの変換データ ▲
2006-10-28 ▲
_ [お知らせ][hyCalendar] hyCalendar 1.5 β版テスト中 ▲
1.5.0のβ版バイナリを作ってみました.今回,新機能として「〜まであと何日」という日数のカウントダウン機能を追加していますので,それについてちょっとご意見をいただけると嬉しいなと思っています.
例によってファイル形式が拡張されているので,試される場合は,必ずデータファイルのバックアップは取っておいてください.
メニューの[カレンダー]-[日付カウントダウンの設定]から,特定の日あるいは周期予定を選んで「追加」ボタンを押すことでカウントダウン項目を作成できます.カウンタの値は,ステータスバー(ウィンドウの一番下)に表示されます.
今のところ,設定としては,その日が近づくまでは(デフォルトで100日)カウンタを表示しないという項目ぐらいしかありません.他に設定可能な項目がほしい方はこの記事に「ツッコミを入れる」なり掲示板なりメールなりでご意見をいただけると幸いです.
それから,このβ版には,掲示板でご指摘いただいた「この日を周期予定から除く」機能に関する問題の修正と,期間予定の左右端の矢印をなしにできるという機能も入ってます(期間予定ダイアログに,左右端の形状を指定する項目が増えてます).
ちゃんとドキュメントまで整備したリリースは,作業時間をどれだけ取れるかに依存しますが,11月後半〜12月前半になるかと思います.