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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2003-01-08 古い日記からの変換データ ▲
2005-01-08 古い日記からの変換データ ▲
_ [Delphi]ドロップリストの幅 ▲
コンボボックスのドロップダウンリストの幅が通常はコンボボックスのサイズに固定されるが,調べてみると実は変更可能らしいことが判明. VB から Win32API を使うというのを特集している人々の情報によると, Delphi では,SendMessage(hWnd, ...) のかわりになるTControl.Perform メソッドが普通に使えるので,comboBox1.Perform(CB_SETDROPPEDWIDTH, width, 0);という1行だけで実現可能.
2006-01-08 ▲
2007-01-08 ▲
_ [論文] アスペクトの情報だけを使って干渉の検出 ▲
Guenter Kniesel, Uwe Bardey: An Analysis of the Correctness and Completeness of Aspect Weaving.
Proceedings of WCRE 2006, pp.324-333. [IEEE site]
アスペクトが使うポイントカットに相当し,動作条件を指定する "predicate" と,実行されるアドバイスによって起こるプログラムの変化 "effect" をそれぞれ論理式で記述としたとき,「あるアスペクト effect の述語が,別のアスペクトの predicate に登場したら,アスペクト間に依存関係がある」とする手法の提案論文です.
アスペクトさえ揃えばどんなベースコードに結合するかに関係なく依存関係を検査でき,依存関係で作ったグラフをトポロジカルソートすればアスペクトのウィービング順序を決定したりできるので,かなり性格の良さそうな手法です.
実際にソースコードから述語を取り出すまではけっこう大変そうな気がしますが,アスペクトの干渉を論理式の関係に落とし込んでる点は読んでいて感心しました.AOASIA 2006 のときに「モジュラーな解析方法を用意するのが大事だ」とか当人が言ってた(気がする)のは,この辺のことだったのかなと思います.