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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2003-06-13 古い日記からの変換データ ▲
_ Java ▲
新 I/O まわりの話は,JSR 203 などで議論されるらしい?51 も Final Release まで進んだのに65 が CAFE から進んでないあたりが怪しげではある.ちなみに,1.5 (Tiger) で加わるという噂のJSR #201: auto boxing あたりも進んでないのでこの辺はまだこれからなのかもしれない.
_ SDカード ▲
コンパクトフラッシュのデータ転送速度の実験を発見.これによると,IO-DATA の PCCF-ADP で400KB/s 程度らしい.ということは,SDカードの 2MB/s(CF-T1ではそれ以上は出ない)のほうが明らかに高速.512MB はまだ値段が高いようなので,256MB くらいで使ってみようか.
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/3078/cf_speed.html
_ Java ▲
Java 1.5 に関して,http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NBY/NEWS/20030611/2/でスクリプト言語との連携機能(スクリプト言語からJava クラスを呼べるようにする機能)を作るって言っているが,これは Jython などと似たようなものなんだろうか?
それに加えて,printf も結局導入されるらしい.JSR 51 で printf を I/O に付けましょうと言っているが,Java では可変個数の引数は許されないのでformat("%s %s %s ", new Object[] { a, b, c} ); なんて書くのかなーと思っていたら,JSR 65 で format("%s %s %s ", { a, b, c} ); と書けるような,いわゆる「配列のリテラル」を提案していた.最近 JSR 自体見てなかったが,もうちょっと,ちゃんと調べておけばよかった.
静的型付けの言語ではどうしても配列の型がObject[] になってしまうのが弱点で,個人的にはList
2004-06-13 古い日記からの変換データ ▲
_ [hyCalendar]0.7.8 リリース ▲
ドキュメント書き終えたので hyCalendar 0.7.8 リリース.ふー.
今回は,1日の予定をクリップボードにコピーするのと,TODOリストをコピーする機能だけ.ちょっとメニュー項目の名前は微妙だが.
_ [hyCalendar]クリップボード機能強化 ▲
hyCalendar の新機能を実装.TODOリスト,日付に表示される予定(日付メモ+期間予定+...)をそれぞれクリップボードにコピーできるようになった.
メールなどで予定を他の人に見せたい人向け.というわけで,またマニュアル書きの仕事が発生.
2005-06-13 ▲
_ [work] 論文集めとか ▲
ワークショップの存在ごと忘れていた IWPC の論文いくつかをリストに追加した.アサーションまわりの論文については一通り読み終えた気がする.PPL2005発表内容のうち,新規性のある部分というのは限定されたので,原稿の構成なんかは見直す必要がありそう.
_ [論文] コンポーネントに対するアサーション検査 ▲
G. T. Heineman: Integrating Interface Assertion Checkers into Component Models.
Proceedings of Sixth International Component-Based Software Engineering (CBSE) Workshop, Portland, Oregon, May 2003.
ラッパーオブジェクトなどでのアサーション検査では,コンポーネント内部のメソッド呼び出し(protected とか private メンバー)に対してアサーションの検査ができないので,active interface という AspectJ の before/after + call pointcut のような仕組みを使って表明の検査を行おうと主張している.こういう仕組みを使うと,コンポーネント local の性質とアプリケーション定義の global な性質とを両方取り扱える,と述べている.
_ [論文] 時相論理で記述した表明のチェック ▲
Tanton H. Gibbs and Brian A. Malloy: Weaving Aspects into C++ Applications for Validation of Temporal Invariants.
Prooceedings of Conference on Software Maintenance and Reverse Engineering (CSMR 2003), Benevento, Italy, March 2003.
Edward B. Duffy, J. Paul Gibson, Brian A. Malloy: Applying the Decorator Pattern for Profiling Object-Oriented Software.
Proceedings of International Workshop on Program Comprehension (IWPC 2003), Portland, Oregon, May 2003.
時相論理で書いたアサーションを,アスペクトあるいは Decorator パターンを適用するプログラム変換で検証しましたという同じような論文.色々なプログラムに対するテストケースを実行して,パフォーマンスの効率を評価している.また,traditional なアサーションでは発見できないエラーが発見できたことを述べている.前者の論文のほうが,temporal invariants の説明が丁寧だった.
表明の表現力としては,enventually (注目しているクラスのインスタンスが破壊されるときまでに成立すればよい条件)が使えることが大きいと言えそう.
2006-06-13 ▲
_ [近況] 授業課題に付き合うのこと ▲
建築コスト管理の勉強をしてる人の課題で,コスト管理ソフトウェアのユースケースから分析データモデル(クラス図)を作って設計プロセスモデル(シーケンス図とか)を作る,というのが出たらしい.その相談に付き合ってみた.四方山話を含めて夜9時に開始して2時間くらい.
FORTLAN をちょっと知ってるぐらい(コードを書いたことはない)という人なので,クラス図の概念は分かるけど,そこから詳細設計に落とすところで止まってしまっていた.
ソフトウェアの振る舞いを決めていく作業というのは,何をどういう順番で行っているのか,うまく説明できなかったので,これはちょっと,勉強し直さないといけないかもしれない.
ちなみに,スケジュールをちらっと見せてもらったら,1ヶ月で,帳票ベースの要求仕様を分析してユースケース書いて設計して実装までやるみたい.コンピュータサイエンスを専攻してる人間でも,これはけっこう大変では?