netail.net
自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2002-09-17 古い日記からの変換データ ▲
_ Java ▲
キーが弱参照になる WeakHashMap の存在を初めて知った.これを使えば,アスペクトが持つ Hash の中身が捨てられなくてどんどんメモリを消費していく問題が解決できそう.WeakReference の存在は知っていたのに,JDK 1.2 から存在したこのクラスの存在を知らなかったのは,ショックが大きい.
_ 論文 ▲
日本語論文のほうも消化.
一杉 裕志, 田中 哲, 渡部 卓雄:``安全に結合可能なアスペクトを提供するためのルール''アスペクト(あるいはmix-in)が,ある特定のルールに従っているときはアスペクトの安全な結合が可能である,という話.そのルールだけど,これだけ制限すれば行けそうだなというのが正直な感じで,わりと妥当な印象.ただ,任意のアスペクトを相手にしてる人にとっては意味がない議論かも.
鵜林 尚靖, 玉井 哲雄:``アスペクト指向プログラミングへのモデル検査手法の適用''タイトル通り.アスペクトを展開したコードに対してモデル検査するだけでなく,検査用アスペクトの作成と織り込み(weave)についても話をしている.
_ 論文 ▲
キューにたまってた論文を三つほど消化.
Gregor Snelting and Frank Tip:``Semantics-Based Composition of Class Hierarchies''複数のクラス定義の階層を合成するときの,クラス階層ツリーのマージ方法とかを形式的に記述した論文.意味レベルの扱いはやっぱり難しいらしい.
Cirtos Clifton and Gary T. Leavens:``Observers and Assistants: A Proposal for Modular Aspect-Oriented Reasoning''JML という制約記述言語を関数の先頭にドキュメントコメントみたいな形式で記述し,それを用いてアスペクトの結合後の制約チェックを行う.そんな詳細な制約書けるなら苦労しないよーと思うのは私だけかな….むしろ制約からコードを生成するか,コードから適当でいいので制約のリストを算出できたらいいなぁ.プログラムの中から不変条件を見つけるのは誰かがやってた気がするけど….
Uwe Assmann:``AOP with design patterns as meta-programming operators''アスペクトの結合をメタプログラミングの演算で実現する.このとき,データフロー解析を用いて,アスペクトによって改変されたコードが本来の振る舞いを破壊しないことを確認する.コードが振る舞いを破壊しない条件がいまいちよく分からなかったけど,自分の研究の目的には合致しなさそうということだけは確認.
2003-09-17 古い日記からの変換データ ▲
_ AOSD ▲
ようやく AOSD2004 の Call for Contribution が更新された.Full Paper は 10 ページらしい.おかげで,日本語論文ではかなりカットした原稿までフルに載せられそう(載せないといけない,という意味でもあるが).
_ Java ▲
JScrollPane に載せたテキストコンポーネントにファイルをロードしてもスクロールバーが有効にならない,のはスクロールバーを revalidate すればいける,と教えてもらった.
2005-09-17 ▲
_ [work] APSEC 2005 Author Kit ▲
Notification of Acceptance 来ないなーと放っておいたら accepted papers 用の author kit だけが到着.あれ?と思ったので E-mail Chair に notification 来てないよーと連絡.
(追記)Accepted の通知が届いた.well-structured with good readability とほめられたものの,何か特に意見がもらえたわけではなし.みんな査読で忙しかったからコメントが簡潔になっている?
_ [hyCalendar] 1.3.0 リリース ▲
ようやくドキュメント書き直す時間が取れたので,ちゃちゃっと書いてリリース.早いもので,前バージョンの1.2.1からは約2ヶ月ぶりの更新になる.
他の予定からN日前・後の指定ができるようになって,実は初めて「月末からN日前」というタイプの予定が書けるようになった.発生しうる予定の集合を,これでだいぶカバーした,かな?
2006-09-17 ▲
_ [近況] 一時帰国 ▲
帰ってきました.やっぱり移動が長いのは疲れます.
国際線のチェックイン後から搭乗までの時間にコードを書くと,意外と作業が捗る気がします.ネットワーク環境がなくて,他に気が散ることがないからかもしれませんが.
(18日追記) 泊まっているヴィラ・フォンテーヌ九段下は,ネットワーク環境がけっこう良い気がします.使用しているIIJmioのメールサーバのping応答が5ms程度で,カナダからの接続が遠いのと比べると,非常に快適に感じられます.
2007-09-17 ▲
_ [近況] 論文の照会後判定への回答が完了 ▲
明日が締め切りだったものの明日からは研修が入ってるので,3連休を返上して作った原稿を何とか送付しました.
論文本体が16→18ページ,参考文献数が24→34,回答書が平文テキストで12ページと,自分の中での論文の長さと文献引用数の記録を更新しました.査読者の方々には,長くてごめんなさい,という状態になってます.
実験データの一部取り直しとかの実際の作業時間を除いて,今回の校正作業には,合計で30時間ぐらいかかりました.長い論文は自分で論文の内容をチェックするのにも時間がかかって,どうも生産性が悪いようです.
どうしても短く収まりそうになかったからページ数制限のない論文誌に出したという話はあるんですが,やっぱり論文の書き方が悪いんかなと反省ぎみです.