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日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
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2006-11-28 [長年日記] ▲
_ [論文] ArgoUML の解析が流行中? ▲
今年5月のMSR 2006 の予稿集をいくらか調べていたら,多くの論文が ArgoUML を解析対象にしているようです.みんなで同じものを相手にすれば比較しやすいので,ありがたいことですが…….
さすがに1つだけだと validity の都合もあるので,次の文献では,ArgoUML と Columbia,jEditの3つを解析対象にしてました.Columbia も別の論文で名前を見たことがあるので,やはり解析実験の対象として手ごろなようです.
Sunghun Kim, Kai Pan, E. James Whitehead, Jr.: Micro Pattern Evolution. MSR 2006, pp.40-46.
この論文は,クラスがどのマイクロパターン(提案した人のサイトはこちら)に該当するかをバージョンごとにチェックしています.コードが変更された結果,クラスのパターンがどう変化したか(あるいはそのパターンのままか)という情報と,バグの混入しやすさの関連を調べてます.OOPSLA論文のパターンカタログの定義には入ってない Limited Self というのが1つ無造作に加わってるのは謎です.
変更するコードによって,(この人が定義している言葉での)バグの混入しやすさには偏りがあるという点は,けっこう面白いと思います.
MSR Challenge のお題に含まれているからではないでしょうか? >ArgoUML
See also: http://msr.uwaterloo.ca/challenge/
そうみたいですね.ご指摘ありがとうございます.
皆で同じものを相手にすれば,デモも議論もやりやすいでしょうし,面白いやり方ですね.