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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2005-08-01 ▲
_ [論文] メソッド呼び出し列によるバグ特定 ▲
Valentin Dallmeier, Christian Lindig and Andreas Zeller: Lightweight Defect Localization for Java.
Proceedings of ECOOP 2005.
あるオブジェクト1つに注目すると,他のオブジェクトに対して行うメソッド呼び出し列が得られる.それを,長さ k の部分列の集合として扱っておいて,成功したテストケースと失敗したテストケースで,どちらかにしか現れないような呼び出し部分列に大きい重みを与え,そのクラスに対する呼び出し部分列の重みの平均値が高いものほど「怪しい振る舞いをするクラス」として調査対象の候補の上位とする.
この方法だと,だいたい上位の数個〜10%程度のクラスを調査すれば高い確率で目的のクラスに当たる,という実験結果を示している.また,オブジェクトごとの呼び出し列を取るだけなので,コストもそれほど高くない.
2010-08-01 ▲
_ [ツール] Clixon VCC-300 ▲
自宅のデスクトップとノートPCをお手軽に操作する方法がないかなーと思っていたところを,店頭で見かけたので買ってみました.
両端が USB のコネクタになっているデバイスで,両端をそれぞれPCに挿して専用アプリケーションを立ち上げると,「メイン」 PC のマウスカーソルを画面端まで持っていったとき,「サブ」PC 側のマウスカーソルが動く,というものです.サブ側のマウスを直接動かすと,メイン側の消えていたマウスカーソルが戻ってきます.
マウスカーソルがある側の PC に,キーボード入力も届きます.移動先 PC では生のキー情報が届くようで,Windows XP における AltIME などのキーバインド変更は無効です.
私の環境では,手元のノートPCをメインにして,デスクトップPC側に少しだけ仕事をさせて戻ってくる,という使い方ができるので,それなりに便利です.リモートデスクトップと比べた場合,デスクトップ側のディスプレイはそのまま使える,専用ケーブルだけあってか応答速度が良いという利点があります.新しいデバイスにありがちな「すぐ飽きる」リスクはまだ残っていますが,とりあえず使って満足しました.
なお,このデバイスは,ハードウェア的にはLANアダプタとみなされます.192.168.x.0 (xは設定ダイアログで選択)というネットワークを介して情報をやり取りするので,ファイアウォールの設定だけは調整が必要です.画面をまたいだファイルのドラッグ&ドロップもできますが,PC間でアカウントが違うと,他方の PC に持っていった瞬間に移動先PCでユーザ認証ダイアログが表示されるという,微妙な動きをするようです.コピー&ペーストだと,素直な動作に見えます.