netail.net
自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2005-08-01 [長年日記] ▲
_ [論文] メソッド呼び出し列によるバグ特定 ▲
Valentin Dallmeier, Christian Lindig and Andreas Zeller: Lightweight Defect Localization for Java.
Proceedings of ECOOP 2005.
あるオブジェクト1つに注目すると,他のオブジェクトに対して行うメソッド呼び出し列が得られる.それを,長さ k の部分列の集合として扱っておいて,成功したテストケースと失敗したテストケースで,どちらかにしか現れないような呼び出し部分列に大きい重みを与え,そのクラスに対する呼び出し部分列の重みの平均値が高いものほど「怪しい振る舞いをするクラス」として調査対象の候補の上位とする.
この方法だと,だいたい上位の数個〜10%程度のクラスを調査すれば高い確率で目的のクラスに当たる,という実験結果を示している.また,オブジェクトごとの呼び出し列を取るだけなので,コストもそれほど高くない.