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2005-08-18 [長年日記]

_ 帰省の結果

またもや小遣いとしてドル紙幣をもらってきた.この調子だと,まだ実家のどこかに眠ってたりしそう.

_ [論文] Dependency Injection のコードをAOPで記述する

Shigeru Chiba, Rei Ishikawa: Aspect-Oriented Programming Beyond Dependency Injection.

Proceedings of ECOOP 2005, pp.121-143.

あまりじっくり読んでる時間がないので軽くメモだけ.

Dependency Injection を使うとコンポーネント間の接続方法をコンポーネント側から分離できるが,接続のためのコードがフレームワーク依存になってしまう.そこで,明示的に接続対象のオブジェクトを指定してコンポーネント間を接続するようなアスペクトを作ることができる言語GluonJを提案している.

AspectJと比較すると,AspectJではperthisとかinter-type declarationとかを使わないとインスタンス間の関係が管理できないところをきちんとサポートしている,というのが違いになる.

_ [論文]単体テストから品質を予測する

Martin Davidsson, Jiang Zheng, Nachiappan Nagappan, Laurie Williams, Mladen Vouk: GERT An Empirical Reliability Estimation and Testing Feedback Tool.

Proceedings of ISSRE 2004.

先週の輪講で紹介された論文.

ソースコードの行数あたりのJUnitのテストケース数やクラスごとのカバレッジといった変数から最終的な品質(受け入れテストの通過率)の値を回帰分析で予測しようというもの.

同じ仕様のソフトウェアを複数のグループで個別に開発して,予測結果を評価しているが,結果自体はあまり芳しくない.過去に作ったプロジェクトのテストケース数などから,用意したテストが十分かどうか,といった警告を出す程度の予測はできるかもしれないが.

JUnitでテストを実行してJCoverageでカバレッジを計測して値をすぐに出す,といったツールの使い勝手は良さそうな印象.

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