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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.

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2002-09-03 古い日記からの変換データ

_ 読書

クトゥルー単行本12巻と一緒に「紅茶の辞典」を購入.著者は荒木安正と松田昌夫,出版は柴田書店.

基本的に五十音順の辞書形式だが,まだア行の半分も行ってないのに知らなかったことが目白押しでびっくり.3000円したけど,この情報量への対価としては安いかも.さすがに姉妹書「緑茶の辞典」「コーヒーの辞典」までは買わないけど.

クトゥルーのほうはラヴクラフト,ダーレスの作品が対照的.ダーレスの作品だと,たいてい人間ががんばって戦うのがパターンになっている気がする.それよりはラヴクラフトの独特の後味が好みかなー.

_ らぐなろく

とりあえずフリーボードをパーティの雑談・連絡用板としてみる.Mutex.new.synchronize {} を使って同期処理も実装したので,別枠にコピーして,フリーボード側も復旧させる.


2003-09-03 古い日記からの変換データ

_ FSE

ようやくIWPSEが終わってFSE.AOP 系の人の名前がいくつかあるので楽しみではある.


2004-09-03 古い日記からの変換データ

_ [論文] クエリーとしてPointcutを指定する

読もうとしてたらたまたま aosd-jp ML でも紹介されてたり.

Michael Eichberg, Mira Mezini, Klaus Ostermann:Pointcuts as Functional Queries. In The Second ASIAN Symposium on Programming Languages and Systems (APLAS 2004), Springer, LNCS.

Java などを XML 表現に変換してその上で XQuery を使えば,実は pointcut 言語と同じことができるよという感じのお話.

題材としては Kiczales の predictive control flow など.「draw メソッドの実行中に参照される(特定クラスの)フィールドの集合」を「ディスプレイの状態」とみなして「ディスプレイの状態が変更されたら…」と実装の詳細をある程度抽象化した表現に持っていきたい(と言いたいのだと思う)が,そういう pointcut を書くための道具立てとしてXQuery も使えるんですよという展開になってる.

とりあえず静的な pointcut だけに限定した話だが,まあそれなりの時間で計測もできているしこういうクエリーを pointcut 記述に使うのもいいでしょう,という話らしい.関連研究では dflow なんかも実現してみたいとか,Josh のようなメタプログラミングは難しいですよとか,色々.

この論文の主旨ではないが,pcflow は,不用意に書くと「draw から参照されるフィールド集合」の中に無関係に貼りついたアスペクト(たとえばキャッシュ処理とか)が勝手に導入したフィールドまで含まれたりしそうで怖そうでもある.きっと便利だし,あれば使う機能だと思うのだけど…….フィールド集合が静的に解析できるなら自前でチェックもできるし,大丈夫……かな?