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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2002-10-11 古い日記からの変換データ ▲
_ 検索 ▲
日記 CGI に記録されたデータ量も増えてきて,データの検索をそろそろ真面目に考えないといけない気がしてきた.
現状はタイトルに使ってる「読書」「紅茶」「AspectJ」などの決まり文句でいいけれど,それ以外に利用可能なキーワードを適当なツールを使って自動的に探せるようにしたいところ.
_ 紅茶 ▲
寒いので紅茶を飲みつつメール整理.そろそろ新しいダージリン,アッサム,あとウバかキームンあたりを仕入れたいところ.
アッサム・ハルムッティが尽きてダージリン・グームティーだけの現状では,(もちろんダージリンもおいしいんだけど)バリエーションがないためにちょっと寂しい.
_ 論文 ▲
実験の合間にも論文読み.
Constantinos A. Constantinides, Atef Bader, Tzilla Elrad:``A Framework to address a two-dimensional composition of concerns''
アスペクトを言語ベースで実現するのではなく,Aspect Moderator というオブジェクトにアスペクトの管理をまかせて,メソッド呼び出しなどのたびにアスペクトを起動するかどうかをModerator が動作してアスペクトの生成・起動を行う.フレームワークになった分,将来の拡張性は上昇している.しかし,アスペクト間の結合については Pre/Post Condition による処理を行うとしているだけなので,セキュリティ上の問題などを厳密に解決しているわけではない.様々なアスペクト処理系の実装を要約してくれているので参考にするには便利.
要約をみた限りでは,IL (interaction language?) というのがobject interaction を記述する言語らしいので,チェックする必要がありそう.
[Berger et al. 98] L. Berger, A.M.Dery and M.Fornarino. Intaraction BetweenObjects: An Aspect of Object-Oriented Languages, Position paper at the ECOOP'98 Workshop on Aspect-Oriented Programming
2004-10-11 古い日記からの変換データ ▲
_ [hyCalendar]0.9.0 リリース ▲
スクリーンショットの撮りなおしとヘルプの更新が終わったので0.9.0としてリリース.
プログラムのどのGUIが変わったかでヘルプのどこを更新すればいいかという影響波及解析とかできないものか.ヘルプの保守というのが意外と難しい.
_ [hyCalendar]0.9向け機能追加 ▲
今のところ機能強化は次の通り.拡大率設定の保存情報が変わった(移行できない)ので0.9 にしてしまうことにした.
・検索ボタン「前へ移動」を追加
・期間予定の設定に「開始日からN日」設定を追加
・縦横別々での拡大率設定を追加.これに伴って「50〜300%」の拡大率を廃止.
・月曜始まり表示にしたとき,期間予定のカレンダー,表示セレクトカレンダーが月曜スタートになるように設定.
2005-10-11 ▲
_ [work] APSEC 2005 registration ▲
APSEC 2005 Registrationがようやくオープンした様子.Author Registration 締め切りまであと1日.普通の参加者の人のEarly Registrationは,11月15日まで.
_ [ツール] MySCPでスクリプトを書こうとしたら ▲
MySCP コンポーネントを使って,某サーバ上で crond で生成しているファイルをダウンロードしてこようと考えていたら,実はリモートホスト上のファイル名の一覧は MySCP では取って来れないので,ファイル名を適切に生成するロジックをクライアント側で用意しないといけないことが判明.日付で生成しているから簡単ではあるけど,MySSHのほうが良かったかなぁ,と少し思ってしまう.
複数ファイルをダウンロードするには,ファイル群をワイルドカードで指定する以外には,ReceiveFile メソッドを何回も呼んでそのたびに再接続&ユーザ認証となってしまう様子.けっこう微妙.
2006-10-11 ▲
_ [論文] AOASIA2006関連その3:アスペクトの影響の解析 ▲
アスペクトを持ってきたらその影響がすぐ調べられる,というような開発支援環境ができたらうれしいなぁ,というようなことを Guenter Kniesel は言っていました.
アスペクトの影響を調べるというのでは,ワークショップのほうでは,アスペクトのウィービング後に成り立っているべき振る舞いを検証する COW (Shinotsuka, S. et al.: An Extensible Contract Verifier for AspectJ)が該当しているかと思います.私はなぜか weaver の実装が正しいことを検証するためのツールだと勘違いしていたのですが…….
うまく発展させれば,「ポイントカットが変なところにもマッチしている」とか,「アスペクト貼り付ける先のメソッドが,元々思っていたような振る舞いをしてなかった」というようなエラーを回避できるんではないかと思います.あんまりちゃんと論文読んでないんで嘘書いてるかもしれませんが.
アスペクトのウィービング前後で特定の性質が保存されていることを検証できるかどうか,というあたりの問題は,ウィービングもプログラム改変操作の一種だと考えれば,たとえばリファクタリング作業の結果プログラムを壊してないか調べるとかいった方面への適用(「動いてるコードは怖くて触れない」問題の軽減とか)もできそうで,実は大事なところなのかもしれない,と思います.道は遠そうなんですけど,まあ,何か思いつくようなら次回の AOSD あたりで誰かを捕まえます :)