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日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
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2005-11-25 [長年日記] ▲
_ [論文] 状態に基づくJoin Point Model ▲
Noorazean Mohd Ali, Awais Rashid: A State-based Join Point Model for AOP.
Proceedings of Workshop on Views, Aspects and Roles (VAR) (held with ECOOP 2005).
オブジェクトの状態変数に基づいて状態機械をモデル化し,状態遷移に対してアスペクトを定義しよう,という提案.オブジェクトの具体的な変数値と状態機械を対応付けるモデリングのためのアスペクトと,その状態遷移に対してアドバイスを関連付けるアスペクトを組み合わせて使う.アドバイスとしては,特定の状態遷移や,状態遷移の列(transition flow)への対応が可能としている.
event-based でのメソッド呼び出し列を状態遷移としたオートマトンを構築する試みとの違いとしては,複数のメソッド呼び出しによるデータ操作などイベント列では定義しにくい状態遷移をうまく表現できる可能性がある.
メソッド呼び出し列による状態遷移の定義で作った状態遷移モデル+JML などを使った事前条件や事後条件としての変数値の状態の指定と,このデータによって定義された状態遷移モデルとを付き合わせると,ちょっとした比較ができるような気がする(できてどうなるかは不明だけど).