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2003-10-09 古い日記からの変換データ [長年日記]

_ 論文

Stephan Herrmann:Object Teams: Improving Modularityfor Crosscutting CollaborationsNet.Object Days 2002

を読んだ.Object Team というモジュール単位を導入している.Aspectual Collaboration に近い概念(?)で,Team class 側は「こんな参加者がいるよー」と宣言して,個々のクラス側は「私は Subscriber 役をやります,メソッド xxx は私のこのメソッドに delegate してね」と宣言する.依存関係が AOP の場合と逆.

で,クラス側が「この Team を active にしてブロックを実行」というようにコントロールできるみたいではある.登場人物となるオブジェクトが全員揃った状態でオブジェクト間の関係を明示しながらプログラムを書くことになりそうなので,1:n あるいは m:n のオブジェクト対応をどう扱うのか,とかちょっと気になる.

個人的には,アスペクトと併用してTeam オブジェクト記述→ Team に参加するオブジェクト記述→ オブジェクト間のルールをアスペクトで記述なんてやってみたい.

アプローチ自体は嫌いじゃないのだけど,プログラム言語を作ったことで,どのくらい複雑さが低減できるのか,とか抽象度が高い記述が可能なのか,とか色々議論する余地は多そう.

すべての振る舞いを Object Team で書いたらどうなるか,っていうのを見てみたいところ.

_ 論文

以前読んだ論文の読み直し.Behavioral Specification and Analysis of Object-Oriented Designs (1997)Boumediene Belkhouche, Joel WuJournal of Object-Oriented Programming

Object Oriented Design Language (OODL) という形式記述言語とその検証系を説明した論文.オブジェクトがやり取りするメッセージやそれに伴う状態遷移を記述して,オブジェクト間の依存関係の循環や,結合度,client/server 関係といったものを調べる.しかし,ソースコードとの対応関係の確認はできない.

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