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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
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2003-10-03 古い日記からの変換データ [長年日記] ▲
_ 論文 ▲
Hidehiko Masuhara and Kazunori Kawauchi:Dataflow Pointcut in Aspect-Oriented Programming,In Proceedings of The First Asian Symposium on Programming Languages and Systems (APLAS'03), November 2003, to appearを読む.dflow pointcut は,どの変数を経由してきたかを示すように変数に "タグ付け" して後でそのタグがあるかどうかをチェックする,という形で書かれていた.「C.foo の戻り値由来の値が D.bar に届いたとき」なんてのが書けるようになる.これは,cflow では表現できない世界なので今まで HashMap とかを使って自前で実装していた部分が不要になって便利そう.ただ,言語仕様としても,実装方法としても,利用方法にも,まだまだ研究の余地は多分にありそう.
ライブラリなど,外部でのデータやり取りを抽象化する declare propagate は便利だなーと思う.解析系の人々の作業も多少は楽になるし.(たとえば,ある関数の戻り値がある関数の引数に 依存していることを明示できる)ライブラリとかを書く人は手間が増えて大変だけど,データフロー解析して propagate の宣言を自動生成とかすれば解決できそう.ステートフルな外部オブジェクトの扱いが難しそうではある.
とりあえず refer する予定リストに追加.