netail.net
自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
最近のお知らせ (古いものはこちら)
2005-04-04 [長年日記] ▲
_ 宅配便 ▲
家で待機して荷物受け取り.最近といってもかなり前からだが,某宅急便は荷物IDさえ分かっていれば配達が現在進行中かどうか(家で待機している必要があるか)調べられるところが便利になったなーと思う.半日単位くらいだからまだまだという気もするけど.
_ 在学証明書 ▲
手続きに必要な在学証明書を取りに,基礎工の証明書自動発行機のところへ行ってみたら,再起動画面で止まっていた.教務の人に言われて理学部へ行ってもやっぱり停止していたので,サークル棟2階の学生センターへ行ってみたら,自動発行機の新型(?)が2台用意されていて(1台は奥の柱の影で見つけにくかったが),順調に動作していた.成績を知りたい学部生が行列していたので微妙に待たされたが.
_ [日記CGI]tDiary 2.0.1 ▲
3月31日付けでアップデートが出ていたので,適用.設定ファイルが標準で dot.htaccess とか tdiary.conf.sample とかなっているので,単に上書きしたら設定ファイルだけが移行するようになっているので楽.
…と思ってたら,手で変更した css まで上書きしてしまったので復旧.
_ [論文]AspectJのバイトコードをスライスする ▲
Davide Balzarotti, Antonio Castaldo, Mattia Monga: Slicing AspectJ Woven Code.
Proceedings of FOAL 2005, Chicago, Illinois, March 2005.
AspectJの出力バイトコードに対してスライス計算すればいいよね,という話.やりたいことが,この人たちの場合は最終的にアスペクトの影響度合いを調べたいっぽいので,それなりに使えそう.難しいのはバイトコードのうちコンパイラで生成されたコード(特にポイントカットのマッチ処理やインタータイプ宣言)からソースへマッピングしなおすところだと思うのだが,そのあたりはやはり対応できていない様子.
_ [論文]未来を含むイベント列にマッチするポイントカット ▲
Karl Klose, Klaus Ostermann: Back to the Future: Pointcuts as Predicates over Traces.
Proceedings of FOAL 2005, pp.33-38, Chicago, Illinois, March 2005.
実行トレース=イベント列に対して,イベント間の時間的関係でポイントカットをマッチさせるとき,未来に発生するイベントへの言及も許可したようなポイントカット記述言語を考えてみました,という変わった論文.
「Aが呼ばれて,将来Bが呼ばれるなら」という条件が書けるが,矛盾が起きるのを防ぐために,アスペクトが自分自身や,自分より以前に動作した他のアスペクトに影響を与えてはならないという制約が付く.また,「将来Bが呼ばれるなら」の可能性をどこまで広げていいかがネック.連続したメソッド呼び出しくらいなら許せる気もするが.
今のところ実装がかなり制限つきで,キラーアプリケーションもないらしいが,アイディアのユニークさはすごいところ.