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日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.

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2005-04-14 [長年日記]

_ [work] Zaurusでプレゼンテーション

Zaurus+CFXGA を輪講で使ってみた結果わかったのは,スライド切り替え速度が遅いので話ながらスライド切り替えるときに妙に間があいてしまうし,質疑応答などのときにもうまく移動しないと応対が難しそう,ということ.また,机の上に置いて使わないと,ケーブルの重みのコネクタ部分への負荷が心配.スライドへの書き込みなどは使ってないので何とも言えず.

あまり頻繁にスライドを移動しないような場合や,設置してスライドをひたすらループさせるようなデモなどでは,普通に使えそう.

_ [論文] 関数の呼び出し関係の類似性を使ったコード位置の移動等の認識

Michael W. Godfrey, Lijie Zou: Using Origin Analysis to Detect Merging and Splitting of Source Code Entities.

IEEE Transactions on Software Engineering, Vol.31, No.2, pp.166-181, February 2005.

輪講で紹介された論文.バージョン間で,関数が統合されたり分割されたりソースのどこかへ移動したりを検出するのに,関数の名前,引数の名前,呼び出し先・呼び出し元の集合の共通集合の大きさを使うとしている.

呼び出し関係の類似性という考え方はどこかで使えるかもしれないのでメモしておく.

_ [論文]効率的なグラフ解析ツール

Dirk Beyer, Andreas Noack, Claus Lewerentz: Efficient Relational Calculation for Software Analysis.

IEEE Transactions on Software Engineering, Vol.31, No.2, pp.137-149, February 2005.

ソフトウェア分析では,ソフトウェアの要素をグラフにマップして解析することが多いので,大規模なグラフから性質を解析するためのProlog風な印象の言語CrocoPatを作ったという話らしい.

ノードやノード間の Relation を Binary Decision Diagram を使ってエンコードして,必要な操作をすべて BDD 間の演算として定義している.

言語→言語で書けるプログラム例→実装上の工夫→パフォーマンス評価,といった感じ.実装については,Relation を BDD でエンコードしてあとは高速な演算用ライブラリを作った,という感じで,TSEのわりに短くまとまっている印象がある.

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