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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
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2005-12-17 [長年日記] ▲
_ APSEC 3日目 ▲
基調講演+AO-ASIAワークショップのみ.発表+質疑で約30分ずつのペースで続いた.会場が寒かったのでヒーターのまわりに集まって,という形式は珍しかったかも :-)
ユースケースのシナリオをシーケンス図で記述したとき,シナリオ間で共通部分列があるかどうかで,各シナリオが部分列を持たないほど,そのユースケースモデルの凝集度が高いとして計ってはどうか,とかいう発表があって,わりと面白かった.
_ コンポーネントモデルとアスペクト ▲
AO-ASIA ワークショップにて,Pointcut + Advice 形式で,コンポーネントの接続しかしないことも多いのだから,コンポーネントモデル(アーキテクチャ記述とかの)上での一種のコネクタのようなものと考えられる,といった感じの千葉先生の話はわりとしっくりしたものだと感じられた.
あるアスペクトが,「オブジェクトAからオブジェクトBのメソッドを呼び出した時に動作する」と記述することを「アスペクトがオブジェクトの実装の詳細に依存している」のでは?と気になるのは,コンポーネント間の接続(仕様として記述された public な接続)と,オブジェクトの内部的メソッド呼び出し(実装の詳細としてのメソッド呼び出し)とが混同してしまうせいかもしれない.
Javaだとメソッド呼び出しを仕様上のものか実装のものか区別できないので仕方がないけれど,Dependency Injection での明示的なオブジェクトの接続の記述とか,UMLのシーケンス図とかに登場するメソッド呼び出しについては,設計なんだからその順序に依存したアスペクトくっつけてもいいよね(ついでに実際のクラスの振る舞いがその前提と違うようだったら検出する),とかなったりするかな,どうかな?