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自作フリーソフトや,ゲームに関する雑記を公開してます.
日記はソフトウェア工学の論文ネタが中心です.
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2004-06-24 古い日記からの変換データ [長年日記] ▲
_ [Java]例外をめぐる議論 ▲
IBM developerWorks の例外に関する議論の話.面白い話なので,忘れないようにメモ.http://ibm.com/jp/developerworks/java/040618/j_j-jtp05254.html
チェック例外がメソッドシグネチャに与える影響はやっぱり嫌われるらしい.アスペクトを使って例外送出&例外処理,というのがWormhole パターンの逆みたいで面白そうではあるのだが.
_ [論文]データ構造の一貫性チェック ▲
Brian Demsky, Cristian Cadar, Daniel Roy, Martin Rinard:Efficient Specification-Assisted Error Localization.Proceedings of Second International Workshop on Dynamic Analysis (WODA2004), in conjunction with ICSE 2004,pp.60-67, Edinburgh, Scotland, UK, 25 May, 2004.
データ構造の仕様・制約を記述できるようにする言語の提案.いわゆる表明では,その時点での局所的な制約しかチェックできないので,データ構造が壊れた後もそのまま表明を通過する恐れがあるので,このような仕組みが有効な場面がある,らしい.
加えて,仕様チェック処理のコードの最適化についても色々言及している.実行速度が遅くなるようでは使い物にならない,という実用指向な立場の人たちのよう.
_ [論文]80%のバグは20%のファイルに ▲
Thomas J. Ostrand, Elaine J. Weyuker, Robert M. Bell:Using Static Analysis to Determine Where to Focus Dynamic Testing Effort.Proceedings of Second International Workshop on Dynamic Analysis (WODA2004), in conjunction with ICSE 2004,pp.1-8, Edinburgh, Scotland, UK, 25 May, 2004.
統計的にバグのある確率の高いファイルを選んでいくと20%のファイルで80%くらいのバグが捕まえられます,という面白い実験的論文.
ファイルの種類によるバグ密度ではsh, sql, html, java, perl, c などのファイルを比較しているがmakefile や sh, sql が行数に対するエラー数が多いらしい.その他,LOCなどの値と過去のバグ履歴情報を使うらしい.
コストの高い解析手法も20%のファイルに集中すればそんなにコストが高くない,かもしれない.
_ [論文]Reactive System 監視用コードの自動生成 ▲
Mikhail Auguston, Mark Trakhtenbrot:Run Time Monitoring of Reactive System Models.Proceedings of Second International Workshop on Dynamic Analysis (WODA2004), in conjunction with ICSE 2004,pp.68-75, Edinburgh, Scotland, UK, 25 May, 2004.
Reactive System は通常ステートチャートでモデル化されるが,記述された Assertion に対して,実行時にそれを検証する処理を自動生成しましょう,といったタイプの研究.
使えるのは,取りうる状態列の正規表現記述と,ALWAYS,EVENTUALLY,UNTILなどの時間に関する表明.主には UML 上で使うことを想定しているようなので,一般のプログラムとの状態対応付けさえうまくできれば色々使えそうな感じではある.